ただ、それだけに作品全体から来る映像の虚脱感。コンテの辛さが残念です。
例えば本当に基本的な、舞衣と楯とがぶつかるシーンひとつ取ってみても、気を取られていた舞衣はまだ三歩譲るとしても、ドアを前に歩いている楯があんな不自然な目のそらし方をしている筈はありませんし(詩帆の事で気を取られていたのだとしても、楯は左を向いていました)、「さあこれからぶつかるよ」と2秒近くもかけて視聴者に教えて、わざわざ緊張感を殺ぐ必要も無いでしょう。
その緊張感と説得力の無さが積み重なって行って、非常にしまりの無いお話になってしまっています。
コンテの善し悪しは、作品を頭からピクチャーサーチしてみると大体解ります。良いコンテは台詞が無くても映像の力学や、キャラクターの演技、大道具小道具の使い方やレイアウト等で、お話のスジが伝えられるものです。
話も佳境に入ってきましたので、是非頑張って頂きたいところです。
ちゃんとフォローしてくれるかな…って心配しなくちゃならんのも何か空しい。
ぶぶ漬け生徒会長も、久しくお見掛けしませんで。
詰め込みたいものが多すぎて、収集つかなくなる事の無い様、是非ともお願いしたいものです。
ところでシアーズ財団、これっきりなのでしょか?
まあ今回一番の被害者は奈緒たん。
彼女、「あっちから仕掛けてきたらやりかえす」という感じの事を言ってましたが、つまり裏を返せば「自分からは手を出さない」と宣言してた訳で、そこへきて、寄って集っての末に、女の子の顔にキズ付けられちゃって。
ただ、シスターのヴラスは多分クレイジー・ダイヤモンドじゃないかと思うんですが、だとしたら奈緒たんの傷も簡単に治せるよ、とちょっと構成的に甘いかもなあ。