
構成が実によく出来ています。
第1話めのドタバタで強引なまでに視聴者をぐっと惹きつけ、2話目においてメインであるユーと歩の出会いを丁寧に描き。
それだけでも尺をかなり取りそうなのですが、思い切ってAパートに新キャラのバトルを放りこみ見せ場も作る。
学校、家、墓場、駅前とバンバン舞台が変わるのに、混乱しない構成や演出はお見事。
そして主人公がソンビという設定は、今のところギャグとして使われていますが、何気なく口走ったハルナの「死ね」に強く反応して叩いてしますユー。
ネクロマンサーが抱えている十字架の重さがそうさせたのでしょうか。
そしてユーの手でゾンビにさせられた歩は、ただ単にコメディバトルの為に適当に不死設定をもらったわけではなく、彼にもまた何か重いものがのしかかって来るのでしょうか。
しかし基本はほのぼのホームコメディ。
ブツブツ言いながらも、みんな揃ってお食事をしているシーンは、暖かくなります。
ラノベラノベと侮るなかれ。
やはり良い作品はあるものです。
意外なダークホースかも知れませんよ。
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奇天烈なネタや、あざといシーンも多いけれど、あまりひっぱらずに軽く流す作風が良いですね。
擬似家族の集まる卓袱台での食事シーンを基点に据える安定感のある作劇。ハチャメチャな構成要素なのにホームコメディに見えてしまうのは、卓袱台シーンがあってこそだと思います。テーブルではなく卓袱台、ここが大事。
>あまりひっぱらずに軽く流す作風が良いですね。
この辺、スマートだと思います。
製作者側が「面白いだろ、面白いだろ」とことさらに押さず、もうちょっと笑いたい辺りでサクッと切り上げる思い切りの良さが、センスを感じます。
ちゃぶ台シーンになると広角アングルの長回しにして、妙な現実感を出してくれるのも嬉しいですね。
何気に女の子の顔面をボコるような作品が増えてきた昨今、軽々しい「死ね」にノーを突きつける脚本も良い感じです。
2話にして作画が乱れ始めてきてますが、骨子ができていれば気にはならないでしょう。