体重を感じさせる階段の降り方などリアルな部分があるかと思えば、観鈴がコケる時には痛々しくならないようにアニメ的に一瞬でパタリ、とやる。
またこんな叙情的なアニメだというのに、ポテトをここまで偏執的に動かさなくても良かろうに(笑)。屋上での佳野のリアクション、美凪に会った時のみちるの腕の振り方。
普通2話目って力尽きるもんだろう。凄いね、まったく。
巌窟王では粘性のある空気を魅せてくれる美術ですが、このAIRでは透明な空気を魅せてくれます。白いシャツにわずかなハレーションを起こさせたり、よく見なければ解らないくらい微妙に陽炎を立たせたり、実に神経の行き届いた仕事。
「うち親なんかにむいてないんや。ずっと一人でおれば良かった」
甲斐性なしと自ら言う母親は、往人へのみやげという事にして、観鈴にちっちゃな友達をプレゼントする。しかし、娘の誕生日には帰ってこられない。
そんな家族。
大きな葛藤はまだ無いのに、ここまで引き込まれる映像パワー。1話よりレベル高くないですか? これ。
他のテレビアニメとはちょっと格が違います。
今の日本のアニメ業界のどこにこんな底力が?
いや、オタクやってて良かった。本当に。
抗っても、するりと抜けてゆく感じ。
川上とも子の喋り、何かに似てると思ったらみんきももだよ。
で、この映画版の監督って出崎なんすか?観に行こうかな。
下手すると負けるよ(´Д`;)テレビアニメに。
お禿様なんか老いて尚盛んなんだし、出崎監督も前線に戻ってきて欲しいなあ。
わーいわーい。
一体どの層向けなんだろ、こうした遊びは。
原作にあるのかも知れず。
実力で勝負出来るんだから無くても良いのに、とは思います。