涼宮ハルヒの憂鬱 第５話「涼宮ハルヒの憂鬱III」

　とりあえず、３年前に起こった「何か」の為に「何か」が始まった。そしてハルヒは無自覚上で自らの望む事柄を操作出来てしまう様だ。
　しかしその唯一の例外がキョン。

　くじ引きでキョンと組みたかったハルヒだったが、２度もそれは叶わず。これが裏付けっぽい感じが。

　ハルヒがキョンの席の後ろに２度も偶然当たったのは、まだハルヒがキョンの事を意識し出す前の事で、無自覚である深層心理の中でキョンを求めていたという事でしょうか。
　しかしそれが表層意識として「くじ引きでキョンと組みたい」と望んだ時点で、その例外が発生。

　という事なのかなぁ？
　ＯＰにてハルヒに差し出される手は恐らくキョンのものでは無かろうか。

　どうやらお話の根幹に関わる「涼宮ハルヒの憂鬱　その○○」と、その番外編を交互にやっていく模様。
　今回は作画も復活し、良い感じに楽しめました。

　べらべらとまくし立てる小難しい会話は別に解らなくても構わず、「３年前」「キョンはハルヒに選ばれた」などのお話のポイントとなるキーワードは繰り返し口に出され、凝った構図にてただの説明に「流れとドラマ」を作りだしており、この解りやすい演出は見事だな、と思いました。

　みくるちゃんがキョンに好意を持っているのは解りますし、長門さんもまた、みくるちゃんとオセロをしている所に割り込んで来たり、ラスト同じくみくるちゃんに給仕される所をチラと見ていたりとか、可愛らしい対抗心が見えています。

　ハルヒがキョンとくっつくことが出来ずに、こんな世界壊れちゃえー、とか思ったらドカーンか？
　宇宙の命運をかけた恋愛コメディ、という所でしょうか。

ガイアー！　ヽ（ﾟдﾟ）ノ

Comments

こんにちは！いつもTBでお世話になっております。コメントもありがとうございました！
ハルヒの願望が実現していく謎の力のことで、えみりおんさんの記事を読んで「そうか！それは席が二度も前後になったところからもう始まっていたんだ！」と気づかせていただきました。
演出も、おっしゃる通りで分かるべき点を丁寧に見せてくれていて良かったですよね。

整理された読みやすい感想を楽しく読ませていただきました。今後ともよろしくお願いいたします！

Posted by だんち at 2006年05月02日 15:37

こんにちは、だんちさん。

元々私の感想は感情を重視しているのですが、ハルヒは結構面白く、うっかりロジカルな考察とかしてしまっていたのですが、そちらのブログを拝見させていただき、ああ、やはり根幹は「人間の心」なんだな、と再確認させていただきました。

この原作者の本はハルヒ以外の別の作品は読んだことがあり、ラノベ作家の中では「なんちゃってＳＦ」みたいな感じで、かなり楽しく読めました。

十分期待出来る作品に仕上がると思っております。

Posted by えみりおん at 2006年05月02日 16:01