原作ゲームは未プレイです。
会話だけでも十二分に引きつける魅力を持っているのですがそれによりかかる事なく、美術の良い仕事も加わりしっかりとした絵作りをしています。
食卓で人形を動かすシーンひとつ取っても、動く人形をコップ越しに見せたり、シャボン玉が飛んできた方向と逆の位置に美凪を配置させておいたり、と手が込んでいます。
一歩間違うと、というかこれを普通に作ってしまうと観鈴というキャラはただの白痴女になってしまう所なんですが、随所でチラリ、とだけ見せる寂し気な表情のお陰で、血の通った人間として受け止める事が出来ます。
それにしても良く動く。身体全部で演技していて、あのキャラが魅力的に見えてしまう辺りアニメーションマジック。
今回はコレに救われましたが、この分だと遠からず新番組全部クズ、という状況にもなりかねませんね…。
つか、まだ始まったばかり。
気を抜けません。
話の進行はいかにもゲーム的で、浮世離れした翼人に対しての、
輪郭の定まらない気だるさがあるんですけど、
妙に色温度低い色彩がマッチする絵柄と背景と、
登場人物の個性のオンパレードで、妙な魅力が醸出されてるなあと。
不思議な作品だわ。
天、地こそは現代の日本ですが、そこに住む人々が幻想世界の住人か、という様な。
とりあえずデジタル導入して良かった。
テレビが古いから地上波デジタルは額縁状態だけどね…(つД`)