
謎を提示されると人はそれを解こうという欲求に駆られます。
そしてその謎が解けた時、カタルシスを得るのです。
だから物語には謎がないと面白くない。
ここまではドラマの基本。
しかし矢継ぎ早に謎だけを浴びせかけられると、最初のうちはそれを解こうと必死になるのですが、やがて頭はオーバーフロー。考えることを放棄します。
そうするとどうなるか。
視聴者は主体を失い、「反応」するしかなくなります。
ガラス越しのキスだ。エロい。
ロボットが戦ってる。かっこいい。
銀河美少年だ綺羅星だ。バカバカしい。
思考停止。原始的な洗脳です。
またそれらは、「考察なんかマニアにやらせとけ、楽しめれば良いんだ」という、『燃えよドラゴン』でのブルース・リーの言葉「考えるな、感じろ」を勝手に都合の良い方に解釈するような視聴者を蔓延させることにもなりかねません。
作り手がどこまで意図してやってるのかは解りませんが、この見せ方はズルいと思いますし、危険なのではとも感じます。
あと数話だけ様子を見ることにしましょう。
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