全く期待していなかったのですが、なかなか面白かった。
頭の悪い萌えアニメでは、そんなモノなど存在しないかの如く避けて通る「人を好きになる瞬間」を(恐らく)見せ場にするという構成。
まさかとは思うのですが、これを毎回やるつもりでしょうか。
相当なアイデアと描写力が無いと難しいとは思うのですが、なかなかチャレンジャーです。
演出も、外連味はあってもあざとさが無く丁寧。
そして渡辺明夫さんによるエロキュートだけれど上品なキャラクターデザイン。
これらが相まって、良い感じのラブ(ストーリー?)コメになっています。
面白いのは、桂馬は最初ヒロインのことをただのゲームの攻略対象としか見ていないこと。
しかし嫌々ながら三次元の攻略対象を「冷静に観察」することで、次第に彼女の魅力に気付き、「恋していく」という流れ。
そして両思いになった瞬間にセカイはリセットされて、叶わぬ恋を何度も繰り返す。
アイデアは抜群です。
あとは、複雑が故に萌えアニメがみんな避けて通る「恋する瞬間」などというものを、「量産」出来るかですね。
さてさて、お手並み拝見とまいりましょう。