
成り行きにせよ未来を救わなければならなくなってしまったマヤ。
彼女は理事長という権力を持ち、「大人」であろうと常に気を張っています。
ポジション的にマヤの「保護者」は誰もいないので、人よりも早く大人にならざるを得ない状況。
大人になる事は大切です。
しかし、時には保護者の助けが必要な時もあります。
オカルトに没頭していた過去の自分を恥じ、否定し、合理的な考え方一辺倒に陥り、「いびつな大人」になろうとしていたマヤを救おうとしたのが、黒木パパでした。
事件が発覚した後、亜美はパパを問い詰めます。
謝る黒木パパ。
そしてそこに追い打ちをかけるように、マヤは黒木パパを「大人げない」と罵ります。
亜美はマヤを叩きました。
自分もパパを問い詰めていたのに。
当然です。
パパを責めて良いのは、私だけ。
他人に、自分のパパを責められたくなんかない。
ましてや、パパはマヤの事を思ってしたのに。
なんて正しい子どもでありましょうか。
そんな亜美を、パパは叩きます。
「マヤちゃんに謝りなさい」と。
これが躾けです。
これが愛。
ラノベ原作アニメが今流行りではありますが、その多くは親の存在を抹消しているか、親を敵視しているか、さもなくば母親を攻略対象の萌えキャラにしているか。
勿論ちゃんとした作品がある事も認めますが、家族というコミュニティをしっかりと描けている作品は、少ないと思います。
「世紀末オカルト学園」
この様な骨太のエンターテイメント作品が存在してくれて、本当に嬉しく思います。
超アップ以外の作画はちょっと辛い事にはなっていましたが、このドラマの前ではそんなものは霞んでしまいます。
やっぱ私はドラマ至上主義なんだなあ、とか改めて思ってしまった一話でした。
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