その違いは信玄と幸村とのやりとりに如実に現れており。
前作においてのあの師弟の熱すぎるやりとりは、端から見れば滑稽に見えるだけで、本人達(演出)は大真面目でした。
だから視聴者は、大真面目なこの二人を笑うのは不謹慎だと思いつつも、笑いを堪えるのに必死になりる。
…でも我々はテレビのフレームのこっち側だから、つい笑っちゃうのです。
もし本当にこの二人が目の前で実際にこれらのやりとりをしていたら、私たちは絶対に笑えない筈。
だってこいつら本気なんだもん。
笑うのは失礼だろ。
で、それを我慢するのが笑いのツボだった訳で。
しかし今回の演出は、殴り飛ばしてキラーンとか、最初からこの二人のやりとりを「ギャグですよ」と描いています。
これは少なくとも前期の見せ方とは違うと思います。
確かに「わかりやすい笑い」にはなりました。
でも私は前作の「深みのある笑い」が好きでした。
1話というのは方向性が見えるもの。
とはいえ、やはり愛すべきキャラはいる訳で、即切りは私も辛い。
少しだけ様子見をさせて頂きます。