「表紙」黒星紅白
この方の描く女の子の細さが大好き。薄暗い部屋での二人の絡みが淫靡ではなく、エロ可愛い微笑ましさを感じさせてくれます。色彩もベスト。
「エビスさんとホテイさん」きづきあきら+サトウナンキ
よもやの最終話。バタバタっと急いだ感は拭えませんが、OL同士、トウの立った二人の恋は、とても斬新で惹き付けられました。ホテイさんのプロポーズシーンは、こっちまでドキドキしましたよ。
「星川銀座四丁目」玄鉄絢
小学生の乙女の方がイニシアチブを取って、13歳も年上の先生を振り回す様は萌え萌え。恐いモノ知らずの小学生に人生狂わされてみたいですな!
「ロッシェの限界」関谷あさみ
1作毎に絵は上手くなる、心理描写は深くなると、一体どこまで成長する作家さんなんだ。もともとが成年コミックの方ですが、エロ描写までスキルアップしてきています。3年後とか一体どんな作家さんになってるのか恐いくらい。エロはやめないでね!
「ひみつ。」大朋めがね
このアンソロジーで一番楽しみにしている方。この方の凄いところは、現実の持つ暗部をリリカルなオブラートで包んでスマートに描いてしまう力量。細い線と空白、時々入るコミカルな崩し。「空気」の創り方が最高です。
「アシンメトリー」きぎたつみ
双子百合。片一方の娘の名前が奏だったり、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしてあげていたりと、Candy☆Boyのオマージュか。利かん坊の奏ちゃんがダダをこねるシーンとかが可愛い!
「鬼丸さんの恋」宮内由香
ちょっと前まで「ぼたっ」とした絵柄だったのですが、かなりシャープで少女マンガ寄りになってきたみたいです。わりと昔の野暮ったさの残る絵柄と作風が好きだったのですが、これからどの様に変わっていくのか楽しみでもあります。
「プライベートレッスン#2」ナヲコ
この方も大ファン。しかしご本人は百合というものに試行錯誤している御様子。でも「頑張って百合をかくぞー」という意気込みは、たまこちゃんを猛烈に可愛らしくしております。例え百合マンガは通過点だとしても、絶対無駄にはなりませんし、ずっと作品を追い続けたいと思います。
「しまいずむ」吉富昭仁
ベテランに足を半分突っ込んでいるこの方は、根源的なエロティシズムというものを見事に描ける程の力量を持っているのですが、あえて頭の悪い百合コメディを描く辺りの余裕が楽しい。毎回ラストに「しまいずむ」を読むと、程よい脱力感でボーッとなってしまう。素敵。
…本家の「百合姫」がどこか間違った方向に行ってしまいそうなだけに、この「つぼみ」の登場は本当に嬉しかったものです。
次回も楽しみにしております。
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