しにがみのバラッド。 第１話「きみのこえ。」

　冠に死神、そして病弱な女の子と来ると、前情報無しの視聴者としてはかなりドキドキする訳で。
　特にじっくりと日常を描く望月演出で、こちらはすっかりあの二人の子達に感情移入してしまっており、麻衣が助かるのかどうかハラハラしていた所に、机の上にお花。

うひー！

　つまりこの瞬間ですね。作品の方向性。
　モモは死神の姿をした別の何かなのか、若しくは本当に命を刈る者なのか。それは後者であった訳で、しかし命を刈った後に涙を流す死神。

　ドキドキハラハラしたのはこの瞬間まで。

　あまりに分かり易すぎる方向性な為に、余程のドラマを用意出来ないと、安易なパターンにハマり込む危険性があります。
　事実、死んだ麻衣と公太が会話するシーンは余りに安っぽく興醒めで、最後にお別れを交わせるのなら別に死も悲しくないよな、とか思ってしまう訳で。
　それをどんなに切望しても、死んだ人とは二度と言葉を交わせない。だからこそ「死」というものは厳粛なのではないでしょうか。

　作画の中割りもかなり厳しい部分があり、１話にてこの作画ですと、ちょっと先行き不安か。

　望月パワーに期待で視聴継続。