作画がほんのすこし残念な事になっていましたが、それ以外は完璧な作り。
後編の冒頭を見て、恐らく他の人も思ったであろう、「エンドレスエイト」というサブタイトル。
しかしこの作品では、エンドレスエイトの様な使い回し脚本のハッタリものではなく、見事なる視点の逆転劇を描き出しており。
台詞も変われば、時間と場所も変わる。
繊細で大胆な脚本、そして演出。
エンドレスエイトを意識したのかしていないのか、その辺は解りませんが、少なくとも、二つ合わせて一つの作品として完成されています。
Kの声優である小山力也さんの演技も、また素晴らしかった。
前編におけるほんの一言で全てを威圧する声、そして後編におけるシャイな大男の演じ分け。
前作で少しがっくり来ていたところ、このまま沈んでいくのかな、と思っていましたが、ガツンと来てくれました。
さて、次回はいくら私でも知っている走れメロス。
このある意味ベタなお話を、どう料理してくれるのでしょうか。
楽しみです。
タグ:青い文学シリーズ