日本のアニメが成熟するにつれ、ストーリーや設定は複雑化し、やがて機動戦士ガンダムが生まれました。
そこには苦悩するヒーローや、悪の事情や悪の価値観が生まれ、新しいアニメ界が幕開けました。
が、同時に失ったものもあります。
純粋なヒーローと、悪の権化です。
今の時代、もはや熱血は暑苦しいとウザがられ、悪はリアリティが無いと一蹴りされ。
そんな中、グレンラガンなど奮闘した作品もありましたが、あれは製作スタッフの熱意がありすぎて上滑りしてしまった感もあり。
そして戦国BASARAも、時代劇というスタイルを借りなければ多分この様な成功は収められなかったと思います。
しかし、まだまだこの時代にもヒーロー物を描く事が出来る、という階段を、グレンラガンと共に残してくれた、良作だと思います。
第六天魔王は一片のブレも無い悪。
だからこそ、正義は必ず勝つ。
この単純な図式を守りたいものです。