なんかねー、こんな完璧と言っても過言でないストーリー構成を安定したクオリティで毎回創り出してくる人の頭の中って、どうなってんでしょうね。
前回は部活での光を描いていましたが、今回は家庭に於いての「男」を描いた傑作。
ニコニコと笑顔を絶やさずに周囲に気を配り、自然に月島家の中に溶け込んで「お父さん」としてどっしりと座り込んでいる光。
良いオジサンになった私でもこうはいかないぞ、という出来すぎな「男」像。
しかしそこからは、優等生的な嫌みは感じられないのが不思議です。
そして同じく出来すぎな妹に挟まれる形で、軽いひがみ根性が入ってしまっていた青葉は、自分の居場所が無くなる様で不安になり、つい紅葉に「死んじゃえばいいのよ」と言ってしまい。
そこでスッと青葉の胸ぐらを掴む光。
ドキッとしましたね。
バブル80年代の頃は「優しい男」が女から持て囃されていましたが、あれは優しさなんてのじゃなくて、女に嫌われるのが恐いからヘーコラしていただけ。
本当の優しさっていうのは、こういうのだよな、とつくづく感じました。
良い男だよ、光ちゃん!
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