凄いなあ…1時間分くらいのドラマが凝縮されております。
あだち充作品の大きな特徴は、登場人物の殆どがポーカーフェイスであるという事。
叫んだり慟哭したりなどのカットを見せる事はまず無く、かと言って彼らが泣き叫ばないのかと言えばそんな事は無く。
彼らは、画面に映っていない時に慟哭しているのです。
一見、淡々とした描写が続くので、マンガの読み方に慣れていない人は、ただのほのぼのマンガと勘違いしてしまうところ。
普段私はアニメーションの作画を語る時には、ほぼ例外なく「動き」について語るのですが、あだち充作品に関してだけは上記の意味も含めて、1枚絵のクオリティに強く期待したい所です。
1話においてはその辺は見事にクリアされており、振り向きカットなどで動画の中割りに乱れはありましたが、いやそれよりポーカーフェイスのアップのクオリティを上げてくれた事にエールを送りたいと思います。
主要人物を殺す、というヘタをすると猛烈にあざとくなってしまう演出を、スルッと心の隙間を縫う様にして描く。
未見ですが、恐らく原作の力でしょうね。
やはり末恐ろしいマンガ家さんです。
さあ、そう言いつつも実は野球そのものが好きでは無い私が、どこまでこの作品にくらいつけるか。
まずは様子見させて頂きます。
今期のアニメ作品、相変わらず数だけは多く「どこが不景気やねん」と思いながら原作をあまり知らないのが多かったので第一話だけは大方チェックはしていましたが第一話の出来で言えばこの
「クロスゲーム」がトップだったと思います。
それぞれが死に対するリアクションを起こす所や親父が千円札を渡す所は油断して観てたら泣きそうになりましたからね(汗)
あだち充先生、末恐ろしいといっても、あと2年で確か還暦を迎えられるのですが未だに「青春、幼なじみ、友情」のコラボが描け続ける人ってそうはいないと思いますので単純に凄いと思ってしまいます。
あとは全50話くらいらしいので途中で飽きてこないかが心配ですねえ。「死んだ恋人の妹×死んだ姉の恋人」のカップリングですからね。現実だとメチャ重い雰囲気でしょうし。
P・S 今期で侮れないのは「涼宮ハルヒ」の再放送かもしれませんねえ。(えみりおんさんが再レビューする余裕はないかもしれないですが・・・(汗)
あざとい商法ですが事前情報一切なし、下手すりゃ一期の最終回直後間髪入れずいきなり二期を続けてくるかもしれませんし・・・。めざといと思いつつも もしそうなったら観てしまうんでしょうねえ・・・
今回も長文失礼いたしました。もうクロスゲームは今回が最終話でも良いくらいの出来、ダントツでした(^o^)
>それぞれが死に対するリアクションを起こす所や親父が千円札を渡す所は油断して観てたら泣きそうになりましたからね(汗)
あの親父さんは名シーンでしたね。
カメラでしつこく人物を追わず、ここぞというシーンであの様な描写。
演出というものを解っていますよね。
>あと2年で確か還暦を迎えられるの
ウィキペを見たら、58歳。
ブレの無い永遠の青春マンガ家です。
>途中で飽きてこないかが心配ですねえ。
これは演出次第だと思います。
と言うより、あだち充作品って、時系列を押さえられてしまうアニメという媒体には向かない気がしますね。
>あざとい商法ですが事前情報一切なし、下手すりゃ一期の最終回直後間髪入れずいきなり二期を続けてくるかもしれませんし・・・。
ああ、なるほど。
確かにそう来るかも知れませんね。
最終回近辺は警戒して録画しておきます(w