全くと言って良いほど乱れなかった…というより非常に高いレベルの作画を2クールも維持し続けた体力には感服です。
それはクラナドアフターを軽く凌駕しており、京アニ神話の崩壊と共に、新しい神話の誕生といった所でしょうか。
作画が良いという事は「美麗」だという事ではなく、キャラクターの演技がしっかりしているという事。
その表情や足の指先にまで至る繊細さは、文章で言う「行間を読む」事が可能な作画でした。
もちろん作画だけではなく高い演出力も讃えられるべきであり、唯一残念だったのはシリーズ構成でしょうか。
とりあえず眺めるだけでも眼福もの、という事で納得しました。

凄いレベルの作画演出でしたが、あっさりとしたキャラデザのせいで、そちらに目を奪われることなく、ストーリに集中できたのも良かったかな。声優陣の演技も素晴らしかった。特に釘宮とキタエリ!
岡田さんのシリーズ構成に対する評価が厳しいようですが、原作付き作品としては及第点だと思います。
総合的に見て、今期トップクラスの作品でした。
>テンプレ的な恋愛や、ロマンスたっぷりの恋愛ではなく、生々しい恋愛を描いた点が面白かった。
ハチクロなどと同じ香りがしましたね。
登場人物がジタバタとあがく様が、しっかりとドラマになっていて、感情移入出来ました。
>あっさりとしたキャラデザのせいで
あのキャラデは秀逸でしたね。
顎のラインとかかなり特徴的で、作画修正が大変だっただろうと予想されました。
>岡田さんのシリーズ構成に対する評価が厳しいようですが、原作付き作品としては及第点だと思います。
そうですね、この辺は原作読んでみないと解らない、と言いますか、恐らく原作を読まないと理解出来ない部分が多すぎて…。
この方、「砂沙美 魔法少女クラブ」とか「true tears」等のオリジナルでは素晴らしいものを書いて下さるのですが、原作付きになると途端に…という事が非常に多く…。
しかし、私的な評価はフラフラしていましたが、トータルとしてとてもハイレベルな作品だったと思いました。