理屈と膏薬はどこにでもつく訳で、多元宇宙のSFでも、街と繋がった母娘のファンタジーでも、メンタルヘルスの脳内麻薬でもこの際どうでも良い事。
いずれにしても、スゴイもののお陰で、お話が丸く収まったという事。
まあその、スゴイものには勝てないよなあ。
私達は現実世界に生きてるんだから…。
考えてみたらこれは2004年の作品。1999年のKANONから始まってもう10年目。
当時まだ目新しかった「奇蹟」モノも、さすがに10年も経てば食傷してしまうのも無理からぬ事。
作品の善し悪しは別としても、時代の産物が最後に鬼子を産んだって感じなのかな。
でも例え鬼子でも子供には罪は無いし…。
なんか死に水を取った様な、ある意味清々しささえ感じました。