作画と演出力は申し分無いのですが、ストーリーがかなり微妙でした。
島へ行く動機も弱いですし、序盤から中盤までのストーリー的なスピード感の無さが致命的。
原作は読んだことがありませんし、テレビ版も知りませんが、ゾロが少年を日本刀で斬り殺すシーンはさすがにヤバイんじゃないかと思いました。
少年は不死だったので死ななかったのですが、それは結果論。
少年漫画において味方のキャラが年端のいかない少年を「殺す」という意志で斬った、というのはまずいんじゃないでしょうか。
それとも、もともと彼は躊躇無く少年を殺す様なキャラだったのか。
ちょっとした事で致命的なまでにバラバラになってしまった「仲間」が、敵を倒したら今までのケンカの事を忘れてたかの様な描写。
ルフィがあそこまでして助けようとしていた「仲間」は、仲間割れをしたまま死んだ様な状態になってしまっていた訳で、彼らはルフィに助けてもらう価値があるのだろうか、と頭を傾げてしまいます。
くどいくらいに叫ばれる「仲間」という言葉が空しく感じてしまいます。
演出、そして特に作画のレベルはとても高し。
作画マニアには楽しいアニメでしょう。
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