とらドラ！ 第２０話「ずっと、このまま」

　すれ違いまくっている想いが交錯する中、主人公である竜児と大河がゆっくりとですが確実に前に進もうとしている様が嬉しい。

　大河の鞄を片手ずつに持ちながらの登校で、「そりゃあ（お前の事を）良く見てるからな」という台詞。

　いいなあ、恋愛。
　こうやって頑張って押して行く勇気。

　１話目が始まったら何の理由も無く何人もの女の子が自分の事を好きでした、みたいな頭の悪いハーレム萌えアニメが多い中、傷つきながらも恋愛を確かな物にしようと前に進む竜児のこの台詞はとても頼もしいものであり。

　修学旅行のパンフ作りで自分の家に班の連中を招き、ゴミをきちんと分別していたのに驚いた竜児に対し、「どうよ」という誇らしげな表情を見せる大河もまた同じ。

　そしてこれこそが主人公の行動だな、と感じます。

　ばかちーもここの所、良い女っぷりばかりが前面に出ていましたが、「ほ〜ら、あたしの言う事聞かないから」みたいな腹黒さが復活。
　みのりんも、無理はしている様ですが彼女なりに自分を取り戻そうとしています。

　みんなが苦しみながらも前に進もうとあがくその様子は、青春そのもの。

　スキー教室の班。

　ずっと、このまま、この仲の良いグループが壊れない様に、と願い。
　しかし、壊れないと前に進むことが出来ないという矛盾を抱えたまま。

　彼らは、彼女達はどこに行こうとしているのでしょうか。

Comments

先週は怒涛の展開でしたが、今週は、いつもの「もっさりとしたテンポ」に戻ってしまいました。

いままで空気だったサブキャラ陣に魂が入り、一歩後退した北村がそれに合流。ちょっと群像劇っぽい展開になってきましたが、それをやりだすと収拾がつかなくなるので、竜児と大河、みのりんと亜美の関係整理に焦点を絞りそうです。問題は、最終決着まで描くつもりがあるかどうか。続きは原作で、という〆も覚悟しています。

Posted by ショートカット萌えなんだ at 2009年02月20日 00:30

ショートカット萌えなんださん、こんにちは。

　かなりグダグダになってしまった人間関係ですが、今回は全員一旦デフォルトの立ち位置まで戻れるところまで戻り、綱渡りながら安定した「グループ」を見せていましたね。

　ただ、それはサブタイの願いでもある訳で、それは壊される為に構築されたもの。

　ラストに向けて次回から、またキツい展開になる事は覚悟しておかなきゃならないでしょうね。

Posted by えみりおん at 2009年02月20日 00:36