一見感動モノの様に見えますが、見終わって何とも言えない気持ちの悪さが残りました。
と言うのも登場人物がみんなしてエゴを押し付けるばかりなのです。
母親もそう、ロボット製作会社の社長もそう。
そして主人公のデヴィッドが極めつけで、ラストで1日しか寿命が持たない母親のクローンを作ってもらって、一緒に永久の眠りにつくという。
また、大将軍ガルーダの悲劇はまあ偶然としても、キカイダーの兄弟殺しは相当影響受けてそうですし、ロボットサーカスまでの流れは鉄腕アトムそのまんま。
オマージュにしても全体的に相当趣味に走っており、あれもやりたいこれもやりたいとフラフラしていて、映画としての統一感はかなり薄い感じです。
タイトルの「A.I.」も、恐らく「愛」の含みでしょう。
「未知との遭遇」で家族を捨ててアッチの世界に逝っちゃった主人公を描いたスピルバーグ。
監督の求める「彼岸への憧れ」というのはこの作品でも一貫しており、その意味では、とても「らしい」映画かと思いました。
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