
作画が少しぎこちない感じはありましたが、全体の構成が良かったのでとても楽しめました。
やはり旅立ちをするには「儀式」が必要。
夢を追う男、今の生活を守りたい女。
ロリカイの謎、それを狙う陰謀。
そして豪快なメスキアの脱出劇。
ああ、正統派の冒険物語だなあ、と感じました。
引き籠もってしまったファティナがみんなを助ける展開は解っていましたが、なんか説得力が無いなあ、とか思ってたところでファティナ大ジャンプ。
そのまま自分の足で着地せず、身体をジルに放り投げて「私の命は貴方に預けたわよ」という意思表示。
取り様によっては「私を見捨てたら…」という恐い意思表示でもあったりする訳で…。
いずれにしても、この「行動」ですね。
変に台詞に頼ったりしないで行動で魅せる説得力。
ケルブは指揮、ウトゥは活路を開き、ロリカイは道標。
それぞれが役割を果たして大暴れしている時に、主人公であるジルの見せ場だけが無く不満に思っていたのですが、最後に取っておいたんですね。
弓矢はもとより投石機まで弾いてしまう、みんなの楯。
ここでもやはり「行動」です。
そしてロリカイの必殺技、スプーンでオケツほじくり。
これは新キャラやゲストが登場する度に「やるぞ、やるぞ」という楽しいお約束になりそうです。
何とも気持ちの良い幕開け。
しかし、1期を鑑みるに深いテーマやシリアスな展開が待っていそう。
とても良いバランス。
大きく期待させて頂きます。
