やんややんやの拍手大喝采。
何が凄いってこのマンガ、全くブレを見せずに最後までギャグマンガを貫き通したという事。
ドラマというのはお話を積み重ねていき、その頂点にてテーマを定着させるもの。
ギャグというのは細かく崩して崩して、そしてラストで読者の予想も付かない方向に突き落とすもの。
ドラマとギャグは作り方のベクトルが全く違うのです。
だからストーリーもののギャグマンガというのは少ない。
積み上げても必ずそれを崩さなければならないから。
それは猛烈に難しいのです。
だからマンガに限らず、ギャグ物として始まった作品が、途中でギャグを捨ててストーリー中心に方向転換をした例は、思い返せばいくらでもあります。
シリアスや感動に逃げてしまうのです。
その方が楽だから。
そしてこのストシェ、感動を織り交ぜながらも最後までギャグで突き通しました。
よほどの構成力と自制心が無いと、こんな神業出来ませんよ。
更に2巻に入り、視点をらんらん中心に切り替え、好きだと言いたい言えないのジタバタと、告白合戦における樹里亜とのトンチンカンなやり取り。
そして15話の初夜(笑)においてのラブラブは、もうこの単行本を引き裂いてしまいたい程の大暴走の百合っぷり。
もちろん百合マンガとしても超一級です。
片方で森永みるくさんが「GIRL FRIENDS」という正統派百合マンガを描いている横で、こちらはハイテンション百合ギャグマンガを、ものの見事に終了させました。
このマンガと作家さんは、もっと高く評価されるべきです。
今夜はこのマンガを抱いて寝たいものですね(笑)。
いや〜面白いですね。樹里亜の暴走っぷりに、そうなってしまうのも理解できるくらいのらんらんの可愛さ。終始ニヤニヤしっぱなしでしたよw
なわけで、明日初夜?wが楽しみな2巻買ってきますw 今から2人のラブラブな姿が楽しみですよw
1巻も楽しいのですが、本領発揮はらんらんが自分の気持ちに気付く2巻からですよ。
今まで樹里亜の一方通行だった好き好きベクトルですが、二人して好き好き光線を発射するのですがそれが互いに見当外れの方向に反れてしまう有様が、じれったくて笑えて。
なだけに、初夜(?笑)で夢の叶った二人のべったべたの檄甘展開は、Candy Boy もかくや、という感じ。
2巻をお楽しみ下さい。