このアニメに出てくる連中は言葉を巧みに使いすぎで、本来頭の悪い設定の竜児と大河でさえ自分の心の内をサクサクと言葉に出してしまいます。
多分原作のものかとは思うのですが、「言葉に対する絶対の信頼感」がこの作品の特徴でもあり難点でもあり。
なまじ作り手が言葉を巧く操れるものだから、高校生とは思えない言動がポンポン飛び出してきて、正直面食らいます。
ただそれら台詞が上から目線としてではなく、全員悩みながら前へ進もうとする為のアウトプットとして使われているので好感度アップ。
言葉を信じている人は、どうしても言葉で視聴者をねじ伏せようとするので説教臭くなるのですが、この作品にはそれが見えないので爽やかなんですね。
見事なまでに乱れない作画も、魅力の一つ。
1話完結にせず、シリーズ全体を見通した構成も良い感じです。
