後日談はいらなかったかなぁ。
正直、この悲しさと絶望を神楽が乗り越えられると思いたくありませんし、しかし恐らく乗り越えたのでしょう、ラストにてカラッとした顔での「さあ一丁やるかぁ」みたいな台詞。
神楽強すぎ。
本当に全てを背負った上で乗り越えたのなら、この神楽はもう我々凡人の理解の及ぶ存在では無い気がします。
超人や聖人への感情移入は困難です。
いっそ神楽も桐の様に記憶を無くし、リセットしてゼロから生き直しても許されると思いますし、紀之の様に現実逃避して暮らしても許される…と、いうよりそうして欲しかった。
こんな小さな女の子が、ここまでの業と宿命を背負ってなお強く生きる必要は無いんじゃないか、とかオジサンは思っちゃう訳なんですよね。
ま、この辺はいかに私が黄泉と神楽にドップリと感情移入し過ぎてしまったか、という部分の現れです。
ドラマ的にはもう非の打ち所がない程の悲劇。
しかも1話完結ではなく大河ドラマとしての作り方をしており、大河ドラマが十八番である世界名作劇場のポル助があんな状態になってしまった裏で、こんな凄いアニメが展開されていたとは。
1話切りしてしまいましたが、同時に1話切りしたお陰で一気に通し観が出来たってのは、ちょっとラッキーだったかも。
リアルタイムで観たとしたら1話完結になっていないだけに、1週間おきにテンションを戻すのが苦労したんじゃないかと思われます。
いずれにせよ大きなドラマの流れと、悲劇性の強さで、猛烈に打ちのめされました。
素晴らしい作品でした。
アニメ視聴をする上でいつも参考にさせて頂いています。
公式サイトの登場人物(特戦四課)が四話辺りで総入れ替わりをした壮大な釣りを仕掛けていたこの作品、心身共に強くなった神楽がその後、どうなったのか・・・という所から原作は始まっているので正直、原作のノリに戸惑うこともありますが原作から先に入った私としては是非、二期もやって欲しいと期待している次第です(でも多分、やらないだろうなあ・・・)
こうやって感想を書いてもらって同じく神楽と黄泉に感情移入しすぎた者にとっては嬉しい限りです。
アニメ放映と時を同じくして原作の黄泉も再登場しましたので目が離せない展開です。それではまたアニメ視聴の参考にしたいと思います。長文失礼しました。
時に読みを大外ししたりしてド顰蹙を買っていたりする感想ブログですが(笑)、いつも見て下さってありがとうございます。
正直2話までの展開と、ご指摘の公式ブログの壮大な釣りのあざとさとかで、始めはかなり警戒しておりましたが、5話辺りからもうズルズルと引き込まれてしまいました。
原作では黄泉が再登場ですか。
私はこのアニメで受けたショックが大きすぎて、暫くは原作を読んだりして別の流れに乗りたくないなぁ、というのが正直なところでしょうか。
また暫くして気持ちが落ち着いたら読んで見ようかと思います。
序盤のいかにもな脅かしで萎えましたが、中盤から終盤にかけてのブレの無いストーリ展開は素晴らしく、崩れない作画と相まって満足のいく作品でした。
最終話も良い出来でしたが、台詞による説明が過剰に感じました。黄泉を倒した後に、神楽が人型悪霊を躊躇なく狩るシーンで、対策室同僚のドリル親爺が解説しちゃってるのですが、ああいう蛇足は不要です。神楽父の遺言「全て忘れて楽になれ、本当に強くなるなら全て背負え。」を戦闘シーンに重ねるだけで十分ですし、演出としてもスマートというものです。
私的にはあのシーン、ゾンビの群れに叫びながら突っ込むアップカットの止め絵で終わって欲しかったかなあ、と。
「宇宙の騎士 テッカマン」のラストカットみたいに。
確かに時系列は繋がっているのでしょうし、原作ファンへのサービスなんでしょうが、2年後の神楽の世界とは別に、アニメの世界観はしっかりと閉じてくれたら嬉しかったかな、と。
それだけの完成度はありましたからね。