それは…面皰(にきび)でした。
母の老い、脇の下の汗、生活、お金、肉体。
全ての生臭いものを憎み、生を育む太陽をさえも遠ざける頼子。
究極の美を求める彼女は、完璧な存在である加菜子にそれを見出そうとします。
しかし、その加奈子の首筋には、想像するも穢らわしい、今まさに膿が溜まろうとしている面皰が…。
何も産まない月の光の下で、琥珀に閉じ込められたまま、永遠に眠りたい。
百合っぽいから好き、とかそんな単純なものではなく、何ともゾクゾク来る「死への誘惑」が、ここにあります。
この1話だけでもう、ご飯3杯は行けそう。
オムニバス形式で、この二人は単なるゲスト扱いなのでしょうか。
メインだったら、ちょっと地獄の果てまで付いて行きたくなる気がします。
やおいなのか百合なのか。
「美」の追求という意味で言えば、性など超越してしまっている筈なのですが、私は肉体を持った下劣な存在(笑)。
百合である事を望み、期待の様子見。
白百合学園小学校入試問題集(2006年度)