最終話くらいビシッと決めてくれるかと思いましたが、ヘナヘナでした。
特に見せ場であるラストバトルはもう悲しくなる様な出来。
張飛の大木抱え上げは、煽りパースとロング等を使ってもっと迫力が出せた筈ですし、趙雲が敵の中を駆け抜けるカットなど、もう良い構図が浮かばないんでヤケクソでギャグにしちゃいました、みたいな感じ。
また、バトルの殆どがアップしかないので全体像が見えず、せっかく馬超が土下座してまでして送り出してもらった曹操の援軍が、候惇を1カット見かけただけで、「あんたらいたの?」状態に。
全話振り返ってみますと、堅実でシンプルな脚本はとても好感が持てたのですが、その良い意味でのシンプルさを、単調に工夫もせず、右から左へ絵に移しただけの作りが悲しく。
キャラ立ちは良く、周囲と絡ませにくい変態仮面を中盤からレギュラー抜けさせたのは英断かと。
代わりに入ったはわわ軍師は鈴々と良いライバルになり、自分が動くのではなく周囲をガンガン動かしてくれ。
その意味では馬超や曹操などのサブレギュラーも自己主張しすぎず、しっかり主役である関羽と張飛の二人を立て。
それでいてほんの通りがかりの呂布なども、どこで何をやった人かちゃんと自分が覚えていたのが驚きなくらいインパクトがあったんだな、と。
スタッフの足並みが揃っていなさそうだったのが、ひたすら残念な作品でした。
恋姫†無双 -ドキッ☆乙女だらけの三国志演義- 孔明はわわ!扇子(GEE!限定)《予約商品09月発...
私のブログも覗いてみてください。
作画演出がショボイのはシリーズ通しての問題であり、むしろ前回11話が突然変異的に良かったのだと思います。もともとイロモノ企画ですし、それをキャラクタ主体ドラマとして魅せられるレベルに仕上げただけでも拍手喝采です。三国志演義の有名エピソード(最終回では張飛の長坂の戦)を入れてくるのも良かった。
今期は、この恋姫とストライクウィチーズが、二大収穫でした。
まあ今回最終話を強めに叩いてしまったのは、良い仕事の足を引っ張る様な状態が、延々と続いていた不満が出てしまった訳で。
確かにおっしゃるとおりマイユアの最終話はさすがに私もフォローのしようがありませんでしたが、ちょこシス、マイユア、恋姫†無双と、シナリオ、シリーズ構成である雑破業さんの仕事が非常に良く、今回の最終話で確固たるものにしたと思っています。
なだけに、そろそろ実力に見合った演出、作画スタッフをあてがってやってもバチは当たらないかと。
実力も無いのに歳だけくってベテランを名乗ってる人が多い中、ちゃんと相応の対応をしてくれると嬉しいかな、と。
勿論、原作者とは言え、アニメデビュー作一作目でいきなりシリーズ構成+全話シナリオ、続くマイユアではオリジナルまで任され、恐ろしく恵まれてるとは思うんですが。
とは言え、この作画演出はちょっと酷い…。
やはりアニメはまずビジュアルなので、そのせいで恐らく世間では不当に低い評価をされている筈です。
次作こそは、と期待しましょう。
>今期は、この恋姫とストライクウィチーズが、二大収穫でした。
同感です。
最終話がアレでなければ、「夏のソラ」もそこに入ってたでしょう…。