この作品、本当に音響の力を信じています。
だからこんなに音が少ない。
音を「演出をごまかす為のツール」なんかにさせるか、という意志が伝わって来ます。
ストリートミュージシャンの少女は下北沢という街の象徴。
彼女は二人に、祝福の唄を送ります。
それは、この下北沢という街がソラと豪太を受け入れてくれた瞬間でした。
そして後半まるまる使った卒業式。
顔の上下が見切れるお馴染みの顔アップコンテも、カメラが顔の側に物理的に寄るのではなく、キャラの気持ちへカメラが入り込む様に使われるので、画面構成的な暑苦しさではなく、何かこう、ぐっと引き寄せられる感覚を受けます。
そして一人ひとりに入り込んだ顔がまたアップに耐える個性的な顔、そして声、それが20人分。
誰一人「エキストラ」は居ません。
ドラマとしてのエピソードこそは描かれませんでしたが、みんな、この魔法学校の主人公になって、頑張っていたんだな、と感じられた卒業証書授与。
全員の卒業を発表した時の、教官が発した初めての優しい声が印象的でした。
そして天を突くドリル(笑)。
グレンラガンの例の回にてボロクソ言われた小林回の後。
某人が肛門発言していた時に、小林氏は自分のサイトで「グレンラガンをよろしく!」みたいな事を書いてあって、ああ、これが人間の器の違いってやつかな、とか当時思いました。
で…このソラが死ぬがどうのって、結局…?
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