ありきたりなツンデレにせず、一人で居るのが寂しくて積極的に周囲を取り込もうとするほのみが何とも可愛い。
また、この監督の作品は会話が実にリアル。
エビフライを喰おうとして「タスケテ〜」とか、この様なナンセンスで自然な台詞がスルッと出てくると、嬉しくなります。
同じようにフリーライターのオッサンのナチュラルな嫌らしい台詞は本当にイラッとさせてくれましたし、あれに対して最後にはぐっと堪えて頭を下げ豪太。
そしてそれに対してまたオッサンが「やだなぁ、俺が悪いみたいじゃん」という意味の返し。
サブタイでもある豪太の芯の強さがこの悪役のお陰で強く引き立ちました。
そして、この作品には親子の関係が強く打ち出されています。
大らかな自然の中で大らかな母に育てられたソラ。
心根はとても優しいが、潔癖性で頑固な母に育てられた豪太。
しかし今まで見てきて、父親の存在が薄いのがちょっと気になります。
偶然なのか、わざとなのか。
顔のハイライトが、輪郭を無視してザックリ直線に描かれていたのが驚きました。
作画もそんなに悪くはなかったので、これはわざと幾何学的にしたのかなぁ?
それとも本当に作画が悪かったのかなぁ?
魔法遣いに大切なこと CDドラマ編 TRICOLORE DREAMS 三つのユメの物語