前回はちょっとインターミッションでしたが、力強い映像が戻って来ました。
力強いと言ってもそれは映像の力で、ぬこの話もやまぶき祭準備の話も、どちらもハートフル。
暖かくハートフルなお話を、力強い映像で魅せてこそ、日常が生き生きと描き出されるのです。
ぬこがいなくなった朝は、コントラストも強烈なきらびやかな映像に。
彼は光になったのかもしれません。
宮子はその後も淡々と過ごし、しかし同じ「自由」という名の下に生きる友として、その自由の素晴らしさと共に、自由が故に失うものもある、という事を学んだことでしょう。
ぬこの生き様は宮子自身の生き様。
彼女には、その事実を受け止めるだけの強さがある。
ラストカット、お風呂で「またいつかね」とにっこりと笑う宮子。
なんて強い子でしょう。
ゆのが何を描いたら良いのかで悩むシーンでは、所々モノトーンやそれに近くまで落とした色彩を描き。
そして一瞬のインスピレーションを受けたゆのの足下から空へ吹き上がる風。
その構図の力強さ。
ちょうど絵を描き終えた瞬間に夕ご飯のメールをよこす、「ゆのっちを見守る会」のみんな。
そして、「11月3日 ゆのさま」のアバンと同じポーズで寝てしまったゆのでお話を閉じ。
嬉しくなるなぁ、この様な繋がりを見せてくれると。
本当に素晴らしいアニメです。
ひだまりスケッチ アンソロジー 1・2巻