十二分に練り込まれたコンテや、麦人さんの存在感たっぷりの演技、大人の事情と子供の感情が入り交じり、どこを切っても美味しい1話となっています。
特にいつも頑張っている美術さんによる、京都風景の力の入り様は、色彩設定と共に大きな見所です。「巌窟王」の様な2Dテクスチャや、お品書き一つ一つまで丹念に描いた拘り、後半の紅葉を使った「血」を連想させる鮮やかな色彩演出も素晴らしい。
逢い引きでのエルフリーデ、身体の傾げ具合がまた艶っぽく、今回しっかりと語り部としての役割も果たしており、とても魅惑的でした。
日光が致命傷となるというのも、わりと今までは口だけでの説明だった所が、今回は戦闘シーンも絡めた緊迫感のある絵作りで説得力抜群。
これで後は作画がもうちょっと頑張ってくれれば言うこと無し。
毎回こんな感じで行ってくれると嬉しいですね。
いや本当にオニイサマとは。ホームページのネタバレってこの事かな。
OPアニメにしてあの動きですから。餅つきシーンでの等速運動、十二単(?)での水平振り向き、「ふるふるふるむーん」でのタメの無さ。
唯一良いな、と思えるのは冒頭でひっくり返るカットですか。
作画はローテーション次第だとは思うので、わしはもうちょっと期待してみようかな、と。