待たせてくれました、待望の第2話。
枚数は抑える代わりに、全く乱れない美麗な作画で圧倒してくれる見せ方は健在。
デジカメの手ブレ一つであれだけ見応えのある映像が作れるセンス。
これしかない、とお金を渡すカットでピクリとも動かない二人はさすがに無理はありましたが、とにかくほぼ静止画のみで映像のダイナミズムを効果的に見せる技術はお見事。
1枚絵、特に背景には力を入れており、ショッピングモール、工事現場、そして深夜の公園と、魅力的なロケーションを圧倒的な美術で叩き付けてくれ、溜息が出ます。
その背景は、一部実写加工じゃないかという感じはしますが、だからダメ、じゃなくて、最終的に映像にしてみた時に「なじむ」かどうかです。
映像全体のコントラストが非常に強めなので、キャラが沈まず、浮きすぎず、ちょうど良い感じに収まっています。
二人の関係も、どちらがどちらに依存しているとか、こちらがタチでこちらがネコとか、はっきりと別けていないのが良い雰囲気。
カナちゃんは押しの強い現実派なのですが、ここ一番という時にヘタレてくれるのでとても楽しく。
対するユキちゃんは甘えて甘えるベッタベタの誘い受け。どこまで計算しているのか解りませんが、最後のイニシアチブはユキちゃんがガッチリ掴んでいます。
形や物よりも心だ、というのは恋愛物語で良くあるのですが、既に心はしっかりと繋がっている二人。
カナちゃんににしてみれば、逆に見える「形、物」が欲しかった。
そんなお話。
お約束カットとして、がっちりと繋いでいる手のアップがありますが、3話とも微妙に手の握り方やアングルが変わっている事にお気づきでしょうか。
握った手の両脇にある、カナちゃんの上から降りる黒いスパッツと、下から上る白いニーソックスのコントラストが、毎回楽しみです。
本当に美しい百合アニメ。
もう楽しくてしょうがありませんよ!
>最後のイニシアチブはユキちゃんがガッチリ掴んでいます。
そう、そうなんですよ(笑)
この二人、奏が、もうここ1番ってときに、ヘタレてくれるのがいいんですよね(笑)
なんかねー。雪ちゃんが、全部計算してそうで。でも、奏もそれで満足っぽいし。
>握った手の両脇にある、カナちゃんの上から降りる黒いスパッツと、下から上る白いニーソックスのコントラストが、毎回楽しみです。
はい、もう、私もこの対比のカット、大好きなんですよ。
ちゃんとニーソとスパッツの、高さというか、長さをちょうどピッタリに調節してありますよね。
体育会系というか、水泳部の雪乃の方が、スパッツじゃなくてニーソってのが、またポイントですかね。
あと、私は非常に淡いピンク色で、色トレスで彩色された爪とか唇も好きです。
そちらの記事も拝見させて頂きました。
ユキちゃんは2話の「はぁやぁくぅ〜」でも解るとおり、結構計算尽くの筈。
ですが、全部が全部でなく、境界線が観ているこちらにも解らないように演出されているのが憎いですね。
サキちゃん視点で物語が展開するので、尚更です。
ニーソとスパッツのコントラストは、映像的に猛烈なインパクトがあり、もうこの構図が出ただけで「待ってました大統領」状態になるワケで。
枚数削って動かない代わりに、この様な演出で魅せてくれるのは、心強いばかりです。
ペンギンの予算をこchoadflふじこ