
前に打って出るタイプではなく、地味ながら楯として皆を下から支える主人公、という立ち位置は新鮮。
ニーバは実に合理的で、最終的に彼の行動は目的への最短距離となり、結果的に犠牲を最小限に留める形に持って行けるのでしょう。
(彼にその気があったなら、の話ですが)
対するジルの行動はあまりにも単純で、物事の本質に触れられず、目の前しか見えていません。
でも、それでもニーバを応援したくなるのは何故でしょう。
我々現代人は、彼の様に生きられないから
あの愚直さに憧れるのです。
あの愚直さに憧れるのです。
目の前しか見えていないにしろ、自分が何になりたいのかずっと解らなかったにしろ、ジルの行動は1話から一貫していました。
みんなを救いたい。
三つの裏切りとか、パズズの目的とか、残り1話で消化出来るとはちょっと思えず。
これ、もしかしたら投げちゃうのかも知れません。
が、それでも根底に一本筋の通ったストーリーであり、ジルの行動がすなわちテーマであり。
仮に些末が消化不良で終わったとしても、ここまでの積み重ねが大きいので、私の中でこの作品に対する評価は大きく下がる事は無いでしょう。
安心して最終話を迎えたいと思います。
KENN/ドルアーガの塔 the Aegis of URUK エンディングテーマ 塔頂者たち(CD)