魔法陣グルグルはRPGゲームの良質なギャグパロディとして開花して、アラハビカ編にてドラマとしても頂点を極めてしまいました。
しかしグルグルが凄すぎたせいで、他に続くその流れの作品は「リアルじゃこんな事ねーよ」と、ゲーム世界感を笑いものにしたり、単に説明を省く為だけの世界感拝借にとどまってしまったモノが殆どになるという弊害も。
そんな中、同じようなRPGパロディの体で始まったこの作品は、強すぎる勇者や彼らのパーティーをハイテク戦術兵器とか核兵器の様な最終決戦兵器の様な立ち位置にしたのは目からウロコでした。
また勇者の使うテレポートは、どうしてもスローモーにならざるを得ないローテク時代の移動や情報交換などをはじめ、ドラマをテンポ良く進める小道具としても見事に使いきっており。
設定に振り回されている昨今のアニメに対し、設定とはこう使うものだと教えてくれている様で、本当に頼もしく思えます。
タグ:まおゆう