2012年09月30日

ココロコネクト 第13話「この五人がいれば」

 ぬるま湯を通り越してLCL溶液の中に浸かってる様なアニメが多い中、この様な鋭く硬派な作品が出てきたのは時代の必然だと思います。
 世界は右に振れ過ぎたら左に戻るような形になっているんだと、ある意味安心しました。

 残念なのは設定。

 殆どの事件がランダムで出てくるため、歩いていたら交通事故にあってしまった、みたいなシチュエーションばかりで、因果関係が見えません。
 だからその場その場で起きた事に反応する以外の事が出来なくなる。

 積み重ねによるドラマを作れなくなってしまうんですね。

 もちろん最後には一応ハッピーエンドになりますが、それも偶然性が高いのでお話を見終わった感じ、つまり着地した感じも得られなくなってしまう。

 手法に凝りすぎたのが良くありませんでした。
 しかしこれを元に、よりバランスの取れたドラマを生み出してくれると嬉しく思います。
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2012年09月28日

戦国コレクション 第26話「Sengoku Collection」

 先週覚醒したにも関わらず物凄い小物臭漂う中ボスのヨシモーとの決戦がラストかよ、と正直力が抜けましたが、その後のツンギレほのぼの追いかけっこで、更にずっこけてしまいました。

 新エンディングで、イントロでは二人で寝ていたのがアウトロでは光秀一人になっている辺りが最終的な落とし所なんだろうなと思っていたのですが、なんか2期決定して急遽延長出来るように作り直したみたいな感じを受けました。

 まあ好きな作品ですし、同じスタッフでしたら楽しみにしたいと思います。


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2012年09月24日

TARI TARI 〜13話「晴れたり 泣いたり あとは時々歌ったり」

わーい(嬉しい顔)

 ハルヒのバンドが切っ掛けとなって色々なアニメが競って音楽モノをやり始めたのですが、どれもファッションの域を出られなかったのは残念。
 もちろんファッションや賑やかしが無いと作品としての売りが弱くなってしまうので、それ自体を責めることは出来ません。

 しかしそんな中、ガッチリと音楽をテーマに添え、真っ当に1クール突き進んで来た作品が出てくれたのには感涙モノでした。

 そしてこの作品はテーマも素晴らしいのですが日常会話がとても自然。

 あるあるネタに逃げてしまう微妙な日常アニメの会話や、会話にオチを付けないと不安な基本に忠実すぎる堅い会話ではなく、本当に等身大の少年少女たちがポロッと言い出しそうな生きた台詞。
 会話に会話を重ねるなど、プレスコの様な面倒な演出を最後まで見せてくれたスタッフにも拍手です。

 また、お墓にポータブルCDを添えたりなど、時代に合った小道具の使い方が上手かったのも良い感じ。
 全員バラバラになってしまった五人。
 しかしHDDに焼き付いた彼女たちの青春に合わせて歌う紗羽のラストカットなど、ノートパソコンなども作品のテーマを支える小道具となり、素晴らしいエピローグを形作っていました。

 こういう作品は実写でやれば良いじゃないかという意見もあるかも知れませんが、役者事務所の力関係や演技力やらタイアップとかで結構それらは怖いもの。
 意外とこの様な青春ものは、アニメで作る方が健全になるのではとか、最近のテレビ事情を見ているとそう思ってしまいます。

 今はもう希少になってしまった普通の青春アニメ。
 楽しませていただきました。


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2012年09月22日

戦国コレクション 第25話「Marshal Princess」

わーい(嬉しい顔)

 下乳だのスイーツだの釣りだの、エクスタシーと共に悟りを開ちゃうヨシモーのバカバカしいシチュエーションに囲まれる反面、焦りと惰性でダメダメになってしまった彼女が剣術の極意を身につけるまでの成長物語となっております。

 戦国コレクションの面白さっていうのは、センスは最先端と言おうかぶっ飛んでるんですが、ドラマの基本構造は物凄くシンプルなところにあります。
 物語が始まった時点と、物語が終わった時点でキャラクターの心に変化があると、ドラマは面白くなるものなのです

 ラス前にこんなユルいお話やるなんて何考えてんだとか思ったのですが、鯉を釣り上げたヨシモーならモブ長ちゃんに勝てるかも、と思えちゃう辺りの説得力がいつの間にか生まれてるんですね。

 ただ、さすがにラスト1話でヨシモーと光秀ちゃん、そしてオールスターキャストに決着を付けるのは無理でしょう。
 2期があるのかな。

 …それとも…?

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2012年09月21日

人類は衰退しました 第12話「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」

わーい(嬉しい顔)

 人類が衰退した理由は自然破壊とか戦争とかの物理的なものではなく、文化的な退廃やネットのような情報爆発などから、表の精神と裏の精神のバランスが取れなくなっていった結果なのかもしれません。

 そんな中、銀髪ちゃんも「わたし」も裏と表とのバランスを取ろうとあがき、彼女たちなりに傷つきながら生きていきました。

 そして妖精さんの存在を思い出した「わたし」は過去に向かって走ります。
 妖精を解剖しようとしていた赤毛の少年は、猫を可愛がる少年に「変わって」いました。
 これは単に彼の成長なのか、それともあの時を境に妖精さんが「わたし」の願いを叶えてくれたのでしょうか。

 ラストでお勤め終了してエメラルドの妖精さんが飛び出して来たシーンは不覚にも、もらい泣きしそうになってしまいました。

 前々回、妖精さんの神となった「わたし」。
 また助手さんを産んだと同時に恋人にしてしまった「わたし」。

 意図されないまま、彼女は新人類である妖精さんに祝福を受けているかの様です。

 壮大なテーマをミニマムな村の日常で描いているような、小洒落た作風。
 これは原作を読んでみたい。

 個人的に今期のダークホースでした。


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2012年09月14日

戦国コレクション 第24話「Peaceful Empress-EX」

 2話でのあの凛とした家康ちゃんが、いざトップアイドルになったみたら疲れただの男と逃避行だのと、そりゃ無いだろうと思わせておいて、蒲田行進曲オチ。

 まあ確かにその一瞬はホッとしたのは確かですが、落ち着いて考えてみると、2話や20話での彼女の立ち回りを見てきた我々視聴者としては物凄い今更感が。

 また「突っ込みどころや変な所があっても、これは劇中劇の映画だからね」という、微妙な逃げ腰があまり好きになれず。
 こんな形で家康ちゃんを2回もやるくらいなら、まだ他に日の当たっていないキャラを前に出して欲しいかなあ、とか思ったりして。

 この微妙な失速、盛り返して欲しいものです。
posted by えみりおん at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月09日

銀河へキックオフ!! 第17話「未来へのボール」

 結構デリケートな問題なので玲華のデブは男の花島から言わせるわけにもいかず、同性のミサキからきっかけをもらう辺りの気配りは良かった。

 そうなると視聴者は玲華ちゃんに感情移入してしまうわけで、出来る子の二人の言い分が徐々にうざったくなる。
「そりゃお前らはデブじゃないし上手いし」と。

 そこですかさず入れてくる翔の過去。
 出来なかった自分、そして子育てに失敗しつつも諦めずに前に向かう父。

 こう来たらみんな納得しちゃいますよね。
 本当に物語の構成が見事。

 さあ、随分と待たされた銀河へキックオフ。
 再びよろしくお願いします。
posted by えみりおん at 11:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月07日

人類は衰退しました 第9話「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」

 手塚治虫さんや藤子・F・不二雄さんの作品によくある、人類の発生から滅亡までを描いた1話。

 1話まるまる妖精さんをずっと眺める事が出来てほっこりしましたが、麻薬とか平気で出てきてちゃんとブラックな部分も描いていて良い感じ。
 また教訓や歴史が皆無に等しい新人類にとって、手に余る超科学はあっという間に破滅へ一直線。

 圧倒的な生命力と思われた彼らですが、妖精さん達も人類も、おっそろしい綱渡りしてる世界なんですねえ。

 今回は珍しく1話構成だったのかな?
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戦国コレクション 第23話「The Dune」

わーい(嬉しい顔)
 今まで母親の庇護のもとにあった幼児が初めて社会を学ぶ場所、砂場。
 それ以前は自分イコール母親であり、自分イコール世界そのもの。

 しかしいわゆる砂場デビューにて幼児は、世界は自分一人だけのものではないと知るのです。

 三巫女が出てくる回はまず間違いなくモブ長ちゃんも登場するので、どのタイミングで出てくるのかと思ったらオチで大爆笑。
 ひょっとしてモブ長ちゃんにとって初の完璧な敗北ではなかろうかw

 うまいなと思ったのは、モブ長ちゃん乱入の時に経久を腹黒に描かず、変なお姉ちゃんに宝物を台無しにされて泣きじゃくる一人の幼女さんとして描いたところです。

 幼稚園の先生は権力の象徴として、お花のアップリケをアップにするだけ。
 子供の世界と大人の世界を完全に別物として描いているからこそ、砂のお城づくりにリアリティが出てきます。

 そこには世界の境界線がはっきり引かれており、不文律があります。
 それを破って乱入してきたモブ長ちゃんは、罰を受けるわけですね。

 いやいや楽しかった、楽しかった。
 このアニメは1年くらい続けてほしいですね。

posted by えみりおん at 08:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

輪廻のラグランジェ season2 第8話「鴨川アドバルーン」

 このアニメを見ていて思うのは、メインの幹はしっかりしているので、もう少し枝葉の方も広げて良かったんじゃないかな、という点。

 例えば官民連携して宇宙の中心になろうとしている鴨川という町の描写。
 そして今回の様な「ジャージ部」を外から見る様な学園内での交流話とか。
 それらの描写が圧倒的に足りない気がします。

 もちろん枝葉だけ描いて幹ができていない作品よりは素晴らしいとは思うのですが、ちょっと生真面目すぎかなぁと。
 これだけ楽しいんですから、もうちょっと遊んでも良いかと感じております。
posted by えみりおん at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月06日

うぽって!! 第10話「でもって うぽって」

 ルパンのそれでさえ様式美的になっているアニメ界で、素人目にも凄いなと感じるガンアクションを見せてくれ、そういう意味では唸らされました。

 しかし、ラストで唐突に「銃はそれを持つ人の手によって」みたいなメッセージがバーンと出てきた時にはかなり戸惑いました。
 1話からの流れは薀蓄系ほのぼのコメディがメインで、時々スパイスとしてシリアス、みたいな感じだったので、すっかりほのぼので終わるかと思っていたのですが。

 でもシリーズ通して品の良い萌えアクションアニメとして楽しませてもらいました。
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2012年09月05日

スマイルプリキュア! 第28話「ウソ?ホント?おばけなんかこわくない!」

 なんか今回は随分とコントラストもハイライトもキツいなあとか思っていたら、肝試ししてるうちにいつの間にかライティングが下からに。

 色指定で雰囲気を出せるというのは良いものですね。

 実際、雰囲気は結構おどろおどろしく出来ているんですが、やってる事はコメディなので、安心して怖がれます。
 また当初は真っ直ぐな頑張り屋というキャラだったナオちゃんでしたが、やはり良い部分だけではキャラ立ちが悪く、虫や怖いのがキライというマイナス面を前に出してから生き生きとしだしました。

 やはり続き物って良いですね。
タグ:プリキュア
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2012年09月04日

ゆるゆり♪♪ 第10話「修学旅行R」

 指笛が吹けてないネタとか婚姻届のネタとか、コミックのあの淡白さが「ゆるさ」の味だったのですが、アニメの演出が何といいますか「濃い」ので、今更ですがこれ相性悪かったんじゃないかなあ、とか思ったりして。

 例えば疲れて寝てしまった櫻子が肩にもたれてきた時、即座に「まったく…」と台詞を入れないで、寝た事により覚醒時の邪気が消えてしまった櫻子の「ふわっ」とした感覚を受けた向日葵の「ときめきのタメ」を入れて欲しかったなあ、と。

 またラストでの撫子の「なんだ、全く変わってないじゃん」という台詞も蛇足。
 そこは視聴者が感じる部分であり、登場人物が言葉にしちゃったら台無し。

 二人がいがみ合っていると撫子が本気で思い込んでいる、と視聴者に誤解されるのではというフォローから入れたのだとは思います。
 しかし利発そうで彼女さんまでいる撫子が解らないわけないじゃん。つか、今まで解らなかったの? とこちらとしては逆に不思議に思ったりして。

 ちょっと色々と書いてしまいましたが、惚れた弱みで今まであまり書かなかった微妙な点を、まとめてみましたという感じで。

 原作続行中の場合、最終話は「次期に続くよ」という平常運転にして、最終話1話前にシリーズを締めくくる実質上の最終話を持ってくるという形はもう色々なアニメで定着している様です。

 願わくば、あまりベタベタのお涙頂戴にならないと良いなあ。

追記.
 が〜ん!
 あの台詞は原作にあったのね!
 これは恥ずかしいやら、居心地悪いやら…。

タグ:ゆるゆり
posted by えみりおん at 03:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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