ハルヒのバンドが切っ掛けとなって色々なアニメが競って音楽モノをやり始めたのですが、どれもファッションの域を出られなかったのは残念。
もちろんファッションや賑やかしが無いと作品としての売りが弱くなってしまうので、それ自体を責めることは出来ません。
しかしそんな中、ガッチリと音楽をテーマに添え、真っ当に1クール突き進んで来た作品が出てくれたのには感涙モノでした。
そしてこの作品はテーマも素晴らしいのですが日常会話がとても自然。
あるあるネタに逃げてしまう微妙な日常アニメの会話や、会話にオチを付けないと不安な基本に忠実すぎる堅い会話ではなく、本当に等身大の少年少女たちがポロッと言い出しそうな生きた台詞。
会話に会話を重ねるなど、プレスコの様な面倒な演出を最後まで見せてくれたスタッフにも拍手です。
また、お墓にポータブルCDを添えたりなど、時代に合った小道具の使い方が上手かったのも良い感じ。
全員バラバラになってしまった五人。
しかしHDDに焼き付いた彼女たちの青春に合わせて歌う紗羽のラストカットなど、ノートパソコンなども作品のテーマを支える小道具となり、素晴らしいエピローグを形作っていました。
こういう作品は実写でやれば良いじゃないかという意見もあるかも知れませんが、役者事務所の力関係や演技力やらタイアップとかで結構それらは怖いもの。
意外とこの様な青春ものは、アニメで作る方が健全になるのではとか、最近のテレビ事情を見ているとそう思ってしまいます。
今はもう希少になってしまった普通の青春アニメ。
楽しませていただきました。
posted by えみりおん at 00:47
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