楽しいデートでも同じ物を食べることが出来ない現実があり。
散華家配下の連中も作風を乱さない少し間抜けで凡庸な描写はしているものの、突破係、脚、頭部としっかりプロフェッショナルしており、この様な地に足のついたリアリティを描いてこそ、ゾンビという非日常も同じようにリアリティを持つものです。
宇宙人や妖精とかと同じ感覚でゾンビを女の子に設定してくる萌えアニメもありますが、ここまで生ける屍というものに真面目に取り組んでいる萌えアニメはそうはないと思います。
死んだものは二度と生き返らないという世界観的約束をしっかり護り、あの父親を殺すなどの社会的にムチャな展開も出来ず。
唯一の希望の光は礼弥の母親でしょうか。
アルコール依存症という事は、現実から目を背けている可能性が非常に高く、彼女が現実に目を向けた時に一筋の光が見える気がします。
それでも、礼弥の肉体は朽ちていくのですが…。
デートシーンが微笑ましく感じられるほど、切なくなるアニメです。
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