また凄い終わらせ方をしましたね。
なんか70年代の青春心中ドラマを見ているみたいでした。
落ちる線香花火、夕日、朽ちたボーリング場。
ラストで礼弥と千紘が共に倒れこむボーリングのレーンは棺桶であり。
あらゆるシーンに死の暗示が散りばめられております。
それでも死んで苦しみを終わらせるとか、美しく死にたいとかの死を求めるものではなく、二人とも死と徹底して戦う覚悟を持った上での約束された死のイメージ。
好きにしろといいつつ、貴方の選んだ道はあまりに厳しいぞ、と一度礼弥の行く手を阻む義母。
しかし今までにない決意の目を見せる礼弥に、彼女は大人しく手を退けます。
相変わらず太陽のわんこと月の礼弥との光を使った画面色彩対比も映え、脚本、演出ともに実に素晴らしい最終話でした。
この苦しい時代、萌えアニメに一時の快楽逃避は許されると思います。
と同時に、この苦しい時代だからこそ現実と真っ向から向き合う勇気を持とうというメッセージ。
確かに受け取りました。