椿の花から垂れ落ちる液体とかジェル状の唾液とか、どうしてもそういう視覚的に特徴的な部分に演出の力が入ってしまうのは罠と言えば罠。
くどく描きすぎて、「うわ、汚ねえ」と感じてしまうんですよね。
またこれもちょっと面白いのですが、突然笑い出すなどの原作での卜部の奇行は序盤のみで、中盤以降は一切出て来ません。
こういうのはコミックに限らず長期連載作品では良くあることで、描いている過程で方向性が固まってくる典型例です。
「原作ファンが恐いから」とか色々あるかとは思いますが、そういう部分はアニメ化においていっその事バッサリと切ってしまうなどの思い切りの良さが欲しいでしょうか。
そして、こういう作品こそ新房監督の様な心理的なものを描くのが得意な方に手がけてもらえれば嬉しいなと思う次第です。
でも興味を持った方はいる筈。そこから原作に入る。
この流れは決して悪いパターンではありません。
原作者の植芝理一さんは、デビュー当初は心理学や哲学などの非常に深い精神世界的な部分から描きだし、やがて
シンプルへと進化して行ったとても珍しい作家さんです。
もし興味を持たれた方がいましたら、個人的には
6巻と7巻のアイドル編をお薦めします。
えっ、この1話みたいなのがコンナのになっちゃうの!? という良い意味でのショックを受けると思いますよ。
posted by えみりおん at 02:48
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