しろくまカフェ 第１話「しろくまカフェへようこそ／パンダくんの就職」

　お話の方はクスリとも出来なかったのですが、作画に関しては今期トップクラスじゃないかという素晴らしい動き。

　特にＡパートで蝶を追いかけて走るカットでの、重力に負けた脂肪の表現であるとか、またＢパートラストカットで笹がメニューに加わっていた時の笑顔とか。
　パンダくんは演出上「目」が見えないのですが、動物フォルムのまま口と輪郭だけで「笑顔」に見せてしまう作画には、こっちの目が覚めてしまいました。

　しかしこちらも、ゆるほも２と同じくのんびり見る余裕が無いので、また何かの機会にという事で。

LUPIN the Third 峰不二子という女 第１話「大泥棒VS女怪盗」

「カリオストロの城」が上映された時はみんな大絶賛したのですが、ある程度落ち着いてからの再評価は、「映画としては超一流だけれど、あれはルパンじゃない」というものでした。

　ではルパンって何だろう。
　そう考えると、やはりエンターテイメントの本流ではないサブカルチャーであるというところでしょう。

　シリーズが続けば安定した収益が得られるので、よりファミリー向けになるのは必至。
　薬物、セックス、バイオレンス。
　当然これらは真っ先に排除されます。

　結果、登場当時はギラついていたケダモノの様なルパンは、牙を抜かれた道化のお猿さんに成り果てました。

　恐らくこのアニメは深夜枠のみでそれなりに評価され、お茶の間へ進出する事は無いでしょう。
　それは、やっとまともなルパンが作れるくらいにお茶の間がルパンに絶望してくれたから。

　複雑な作品になりそうです。

ヨルムンガンド 第１話「ガンメタル・キャリコロード」

　成長したソーニャちゃんがゴロンゴロンしている様はなかなか可愛かった。

　派手なバトルシーンなので、スリルをもっといただけると嬉しかったでしょうか。

めだかボックス 第１話「生徒会を執行する！」

　赤ほっぺのロリちゃんが可愛いですね。

　１を１０に薄めた水っぽい台詞も、可愛い女の子たちを彩る様式美として流しておけば楽しいかもしれません。

　とりあえず少し様子を見てみる事にします。

これはゾンビですか？ オブ・ザ・デッド 第１話「はい、今再びの魔装変身！」

　導入部には「張り手型」と「撫で型」の二つがあり、「張り手型」というのは突然殺人シーンから始まったりなどの、まずはインパクトという入り方。

　そしてもう一つの「撫で型」は、日常風景から入ってゆっくりと世界を広げていく導入。
　足の爪を切り、野良猫にご飯をあげ、そしてみんなで食卓を囲む。

　ホームドラマですよ。

　１期を見ていなかった視聴者の為に、お約束を綺麗に並べる丁寧さ。
　そして見せ場では、それこそ１期の上を行くメチャクチャなギャグバトル。

　２期に入るとガクッと質の落ちる作品は多いので大きな期待はしていませんでしたが、その微動だにしないクオリティに拍手。
　今期も楽しませて下さい。

黒魔女さんが通る!! 第１話「学校の怪談VS黒魔女さん」

　いやまあ、私も新番ラッシュの時は酷いアニメを遠まわしに遠まわしに褒めたりとか、これでも気を使ってたりするんですが、ここまで酷いとさすがに。

　と言いますか、楽しくて楽しくてたまりませんでした。
　いやホント。
　ウルトラファイト的な楽しさ。

　からかったり貶めたりしているわけではありません。
　少なくとも毒にも薬にもならずに何の感想も浮かばない様なシロモノよりは「愛せます」。

　でもそれを見続けるかどうかは別問題という事でw

あらしのよるに 〜ひみつのともだち〜 第１話「あらしのよるに」

　表情をはじめ様々なアクションでよく動いているのですが、それが効果的な動きかと言われれば首を傾げるところ。

　整った絵を見たけれど感動出来なかった、という感じです。

銀河へキックオフ!! 第１話「出会い」

　私はなぜかスポーツに全く興味がわかなくて、スポーツアニメも苦手。
　なのでこれも即切り予定で見たのですが、アバンとOPの作画の良さに惹きつけられました。

　ＯＰスタッフに渡辺はじめさんの名前を見て納得。
　そして女の子のまた可愛らしいこと。

　作画も良いのですが、その他もわりと良い仕事をしており。

　この１話で、主人公の武器が目の良さと集中力だとすぐに解る演出。
　息子の悩みをしっかりと聞いてあげる母親。

　子供番組として期待できるかもしれません。
　まずは様子見とまいりましょう。

君と僕。2 第１話「月のウサギは夜を跳ねる」

　相変わらずぬこの作画がハンパ無く可愛い。

　イラッと来るような作品よりは、こうやってぼんやりと眺めるタイプのアニメの方が助かります。
　実際、決して悪い作品ではありませんし。

　今期アニメ消化にあくせくしている身としては、見ている時間がないかなという感じで。

這いよれ！ニャル子さん 第１話「第三種接近遭遇、的な」

　まあぶっちゃけヨタ話ではありますが、ゆのっちの中の人の熱演が物凄く、これだけでもうご飯三杯イケます。

　キャラクターデザインも可愛らしいですし、作画も１話目だけあってよく動いており。
　ＯＰ曲もなかなかノリの良いジンギスカン。

　面白い作品かどうかはこれからの課題として、とりあえず好きな作品にはなりそうです。

黄昏乙女×アムネジア 第１話「幽霊乙女」

　３０秒もあれば終わりそうなネタを１０分近く、それも２回に別けて引き伸ばすその力技には呆然としました。

　個人的にポイント高かったのは、ショートカットちゃんのセーラー服の脇チラで、しっかりと下にシャツを着てた事でしょうか。
「かみちゅ」１話目のゆりえ様もシャツ着てて、けっこう萌え萌えしていたのを思い出しました。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第１話「邂逅」

　みんなを引っ張っていた隠乃でしたが、大人になるにつれ変な聞き分けの良さが出来てしまい、屋上でのどかに転校を聞かされた時の、どこか捨て鉢なさよならの言い方。
　みんなを繋いでいた麻雀が出来なくなってから、すっぽりと何かが抜け落ちた様な彼女。

　そんなある日、偶然テレビでのどかを見た。
　彼女は輝いていた。

　自分は今、何をしてるんだ！

　隠乃は走ります。
　そして楽しかった日々を漠然と振り返るのではなく、取り戻す為に再び集まる女の子たち。
　終わりの始まりを見事に描ききった素晴らしいプロローグでした。

　キャラが先行しすぎてドラマが殆ど無い状態だった１期と比べ、こなれてきたのか格段に面白くなった阿知賀編。
　さあ、期待していきましょう！

聖闘士星矢Ω 第１話「星矢によって救われた命！甦れ聖闘士伝説！」

　馬越さんキャラクターデザインという事で、新しい聖闘士星矢を見せてくれるかとも思ったのですが、「これは新しい！」と膝を叩くようなシーンは一つもありませんでした。

　もちろん変わらないものを願っている人達がおり、変わらないものを作りたい人達もいるのでしょうが、私はこのタイプのはご遠慮させていただきます。

モーレツ宇宙海賊 第１３話「茉莉香、招待する」

　何か自分の中でつっかかっていた物が前回の放送で取れたみたいで、すんなり楽しめるようになりました。

　でも確かに弁天丸、ヨット部クルーをはじめキャラはほとんど立っておらず。
　本編に集中するのも良いのですが、やはり息の抜けるこの様な回も欲しかったところ。

　これから余裕のある展開を見せてくれると嬉しく思います。

アクエリオンEVOL 第１４話「個の先」

　俗っぽい言い方をすれば「一皮むける」状態。

　火の鳥は寿命が来たら自ら火口に飛び込んで新たな生命を得る。
　灰色のガンダルフは一度死に、白のガンダルフに。
　矢吹ジョーは力石を殺した罪悪感により自分も一度死ぬが、カーロスと出逢いで生まれ変わる。

　死と再生の物語というのは普遍のテーマでもあります。

　死のイメージでは今まで封印してきたかの様な「地球少女アルジュナ」で見せてくれたグロテスクと聖なるものとの隣合わせの演出も開放して、やっと作家性が見えてきた気がします。

　あまりに進まないストーリーに一度は感想書き断念しましたが、私も一回死んで再生してみようかと思います。

スマイルプリキュア！ 第１０話「熱血！あかねのお好み焼き人生!!」

　こういうのって、意外と敵に教えられるってパターンにすると深みが出てくるんですよね。

　全体的に大味な出来でピーキーな見せ場は少なかったのですが、一体何をしたかったのかよく解らなかったブリザードぶっかけファイヤーアタックはなかなか豪快な技で楽しかった。

　次の新製品が出るまで、こういう合体技で楽しませてくれると嬉しいなあ。

ふるさと再生 日本の昔ばなし 第１話「花さか爺さん／夢を買った男／ねずみ経」

　アニメ自体は良い感じ。
　しかしCMをはじめ３０分間という枠全体から何となく漂ってくる「企業の香り」のせいで、心が汚れてしまったオヤジとしては素直に見ることが出来ませんでした。

　ふと、まんが日本昔ばなしの「みちびき地蔵」を思い出しました。

謎の彼女X 第１話「謎の彼女」

　椿の花から垂れ落ちる液体とかジェル状の唾液とか、どうしてもそういう視覚的に特徴的な部分に演出の力が入ってしまうのは罠と言えば罠。
　くどく描きすぎて、「うわ、汚ねえ」と感じてしまうんですよね。

　またこれもちょっと面白いのですが、突然笑い出すなどの原作での卜部の奇行は序盤のみで、中盤以降は一切出て来ません。
　こういうのはコミックに限らず長期連載作品では良くあることで、描いている過程で方向性が固まってくる典型例です。

「原作ファンが恐いから」とか色々あるかとは思いますが、そういう部分はアニメ化においていっその事バッサリと切ってしまうなどの思い切りの良さが欲しいでしょうか。

　そして、こういう作品こそ新房監督の様な心理的なものを描くのが得意な方に手がけてもらえれば嬉しいなと思う次第です。

　でも興味を持った方はいる筈。そこから原作に入る。
　この流れは決して悪いパターンではありません。

　原作者の植芝理一さんは、デビュー当初は心理学や哲学などの非常に深い精神世界的な部分から描きだし、やがてシンプルへと進化して行ったとても珍しい作家さんです。

　もし興味を持たれた方がいましたら、個人的には６巻と７巻のアイドル編をお薦めします。
　えっ、この１話みたいなのがコンナのになっちゃうの！？　という良い意味でのショックを受けると思いますよ。　

超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム 第１話「完全変形！トランスフォーマー登場」

　トランスフォーマーというと随分と長い間、声優の皆さんの演芸大会として楽しませていただきましたが、今回は真面目な作りみたいです。
　いや、演芸大会も大好きでしたけどね。

　調子に乗りやすい常識人の青年、少し小生意気なインテリな少年、好奇心旺盛で行動的な少女。
　こういうベーシックなキャラクターの立て方は日本ではあまり見かけないので、逆に新鮮。

　ちょっとアメリカ〜ンなノリが個人的に肌に合わないので見ませんが、丁寧に作られた良作の様な気がします。

NARUTO -ナルト- SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝 第１話「ロック・リーは忍術の使えない忍者です／ロック・リーのライバルはナルトです」

　１話だけあって作画は良く動いていたのですが、ウンチを始めとしたシモネタとベタなギャグの連発は、大人が見るにはちょっとしんどいでしょうか。

　冒頭の女の子は結構エロいポーズ取ってて楽しかった。

GON -ゴン 第１話「ゴン、ゴ〜ンと登場!!／ゴン、森で遊ぶ」

　原作は読んでいましたが、悪い意味でズッポリと垢抜けてしまっております。
　なんか低予算のTV版ファミリー向けディズニーアニメでも見ているような感じ。

　あの迫力のあった画がこんなになってしまって、残念です。

宇宙兄弟 第１話「弟ヒビトと兄ムッタ」

　宇宙には現実的に手に入れられる資源は無いし金もかかりすぎるという事が解ってから、世間の宇宙熱は一気に冷めて行きました。
　そんな中、こういう作品が出てくれたのは嬉しい限りですね。

　アバンから少年時代の作画は素晴らしかったのですが、その他は１話目だというのに映像的に結構しんどい出来。
　特にマクドの椅子とか肌の色とかの質感の無いベタ塗りがどうにも安っぽく見えてしまい。

　しかし原作はとてつもなく面白そうだというのはビリビリ感じてきており。
　これはアニメの方は置いといて原作を読んでみようと思います。

緋色の欠片 第１話「玉衣の姫」

　ツカミが弱いですねえ。

　アニメの第１話では世界観にグッと引き込んで欲しいのですが、順番にイケメンが出てきて自己紹介するだけというのは辛い。
　もうちょっと頑張って欲しいかな、と。

　度々出る血という言葉と、真っ赤な曼珠沙華の色は印象的でした。

妖狐×僕SS 第１２話「二人になった日」

　大傑作。
　恋愛物としては「あの夏。」を超えてるかも知れません。

　いえ恋愛だけではなく、機能不全家庭に生まれた子供たちの数奇な人生や、それを乗り越えてコミュニケーションに手を伸ばす勇気。
　見事なタイミングと深い洞察力をもって、しかもピエロを演じながら二人を導いていく妖館の大人たち。

　そして深く汚い部分もあり。
　それは直接描写はしていませんが、彼らを深く知ろうとすればするほど生々しく分かってしまう「見えない演出」と「語らないシナリオ」。

　多分最終話はオリジナルではないかと思いますがそれも含め、恐らく原作の持つ凄まじいまでの心理描写は胸に突き刺さります。

　今期見ている中では最高の最終話でした。
　これは原作を読まないと…！

ドロンコロン 第１話

　ドロンとコロンというオコチャマ向け２頭身キャラが、やる気のねえコントするだけの低予算アニメかと思ったら、まさかの芸術クレイアニメだったでござるの巻。

　友達のミミズを鷹に食べられ、土で出来た身体に生えた葉も枯れ、最後には海に落ちて魚に食べられてしまう。

　でもラストカットでカメラが大きく引くと、地球そのものが彼であり、その地球がにっこりと微笑むという何とも素晴らしいメッセージ。

　フランス語かな？　言葉は解らないのですが、だからこそ逆に絵だけで魅せようとしてくれて。

　毎回録画して見ようという感じではありませんが、とても素敵な作品でした。

スマイルプリキュア！ 第９話「うそ〜！やよいちゃんが転校!?」

　やよいちゃんの追い詰め方が容赦無くてメチャクチャ笑えました。

　いつもですとバトルが入る前に本編のカタは付いているパターンが多いのですが、今回はちゃんとバトルが起承転結の「転」になっていたのもポイント高し。
　みんなとのお話が終わるまで律儀に待ってくれる鬼さんも優しくて好きですw

　そしてやよいちゃんは、「エイプリルフールだから！」という言い訳は、みんなから「どうしてそんなウソを」と言われるまで言わないんですね。
　ひたすらウソをついた事を謝る。言い訳をしない。

　ああ良い子だなあ、と微笑ましくなる。
　そしてやよいちゃんが好きになる。

　これですよ。こういう繊細な気遣いをしてくれる。

　正直言ってプリキュアは全シリーズ通してシナリオが弱くてキャラやバトル以外では楽しめなかったんですが、スマイルプリキュアは純粋に面白いと感じられます。
　スマイルは本気でハマりそうです。